これは、誰かの、
そして
あなたの物語。
奈良で出会った人たち。
私たちは、身近な人をどこまで知っているのだろう。
出会った人もまたどこかへ旅立ってゆく。
人は何のために出会うのだろう。
だけど、確実に言えることがある。
人と出会い、自分の何かが変わる。
誰かをあなたが変えることもある。
人は誰かの物語を知るにつれ、自分の来し方行く末を重ね合わせるのではないだろうか。
ここでは、奈良で出会ったそんな誰かの、もう一つの物語を、断片として記録していく。
01.
奈良は、日本の固形墨の産地。
1,300年の時を超え、正倉院には墨で書かれた文書が今でも残る。
しかしながら、この奈良墨の伝統は存続の危機にある。
そして、この危機に、さまざまなアプローチで立ち向かっている一人の男がいる。
02.
一面の畑。
子供の頃から親しんだ懐かしい風景。
でも、彼は農家である実家のあたりまえの仕事を、あえて選ばなかった。